横浜市営地下鉄ブルーライン、新百合ヶ丘への延伸ルート決まる 途中3カ所に新駅



横浜市営地下鉄ブルーライン延伸区間の概略ルートと駅の位置。【画像:横浜市・川崎市】

横浜市と川崎市は1月21日、横浜市営地下鉄3号線(ブルーライン)の延伸区間の概略ルートと駅の位置が決まったと発表した。2030年の開業を目指す。

ブルーラインは、小田急江ノ島線の湘南台駅(神奈川県藤沢市)から横浜市の中心部を通り、東急田園都市線のあざみ野駅(横浜市青葉区)までを結ぶ全長40.4kmの地下鉄。これを小田急小田原線・多摩線の新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)まで約6.5km延伸する構想がある。

途中駅の位置は、嶮山付近(横浜市青葉区)、すすき野付近(同区)、ヨネッティー王禅寺付近(川崎市麻生区)の3カ所。現在の新百合ヶ丘駅の南口付近にブルーラインの新百合ヶ丘駅を設ける。一部が川崎市内だが、横浜市交通局が第1種鉄道事業者として全区間を運営。事業費は概算で約1720億円とされており、国の地下高速鉄道事業費補助を活用する。

今後は2020年度から環境影響評価(環境アセス)や都市計画、鉄道事業法の手続きを行い、用地買収と工事に着手することが想定されている。

ブルーラインの北側の延伸は2000年1月、運輸大臣の諮問機関・運輸政策審議会が取りまとめた東京圏の鉄道整備基本計画(運政審18号答申)に盛り込まれ、あざみ野~すすき野付近間は2015年までに開業することが適当な路線、すすき野付近~新百合ヶ丘間は2015年までに整備に着手することが適当な路線とされたが、いずれも2015年までに開業、着手できなかった。

新百合ヶ丘方面への延伸が計画されている横浜市営地下鉄ブルーライン【画像:ジュンP/写真AC】

2016年4月には、国土交通大臣の諮問機関・交通政策審議会が東京圏の鉄道整備構想(交政審198号答申)を取りまとめて再び延伸構想が盛り込まれたことから、調査や検討が本格化。整備ルートの検討が進められ、このほどルートの公表に至った。交政審198号答申では構想の目標時期を2030年頃としていることから、延伸区間も2030年の開業を目指している。

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