東武鉄道のSL列車「毎日運行」7月末から 平日2往復、土曜・休日も増発



真岡鉄道から譲り受けたC11 325がけん引する「SL大樹ふたら」。【画像:東武鉄道】

東武鉄道は6月29日、鬼怒川線のSL列車「SL大樹」について、7月31日から「毎日運行」を始めると発表した。これまで土曜・休日を中心に運行していたが、平日も運行する。

平日は原則として1日2往復。下り(下今市→鬼怒川温泉)は「SL大樹1号」(下今市9時33分発)と「SL大樹5号」(下今市13時00分発)、上り(鬼怒川温泉→下今市)は「SL大樹2号」(鬼怒川温泉11時10分発)と「SL大樹6号」(鬼怒川温泉15時38分発)が運行される。

土曜・休日は原則として従来1日2往復だったが、2往復増やして4往復に。「SL大樹1・5・2・6号」に加え、下り「SL大樹3号」(下今市10時29分発)・「SL大樹7号」(下今市14時55分発)と、上り「SL大樹4号」(鬼怒川温泉12時54分発)・「SL大樹8号」(鬼怒川温泉16時43分発)も運行される。

このほか、現在は団体専用列車として運行している東武日光発着の「SL大樹ふたら」は、秋から平日に定期運行を実施する予定だ。

「SL大樹」は2017年8月から鬼怒川線で運行を開始したSL列車。国鉄タンク式蒸気機関車のC11形が客車をけん引する。C11形は当初、JR北海道から借り入れた207号機の1両だけだったが、昨年2020年12月には真岡鉄道から譲り受けた325号機が運行を開始して2両体制になり、運行日を拡大する環境が整った。

今年2021年冬には、国鉄C11形と同タイプの私鉄機「C11 123」(もと江若鉄道「C11 1」も復元され、蒸気機関車が3両体制になる予定だ。

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