定期列車から引退「185系」が上越線の臨時列車「谷川岳山開き」に 往路は夜行列車



185系で運転されていた頃の特急「踊り子」。【撮影:草町義和】

JR東日本は7月3・4日、185系特急型電車を使った臨時快速「谷川岳山開き」を上野駅と上越線の土合駅(群馬県みなかみ町)を結ぶ列車として運転する。同社が5月21日、夏の臨時列車の一つとして発表した。

185系の6両編成を使用し、全席指定席。運転日と運行時刻は往路が上野7月3日23時36分発→土合7月4日3時10分着、復路が土合7月4日14時30分発→上野17時16分着だ。上野発の往路は日付をまたぐ夜行列車になる。

土合駅は群馬・新潟県境に位置する谷川岳の登山客に利用されている。下り線ホームが地上から70m下にある地下駅で、地上の上り線から離れている。このため、上野発の列車は土合駅の下り線ホームに到着後、いったん新潟方面に回送されてから折り返して土合駅の上り線ホームに向かうとみられる。

185系は1981~1982年に227両が製造された国鉄の特急型電車。今年2021年3月のダイヤ改正に伴い、定期列車での運用を終了した。JR東日本は当面のあいだ、臨時列車で185系を運用するが、2022年にもすべて廃車にする方針だ。

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