五能線・向能代駅「町の歴史を感じられる駅舎」に改築 JR東日本



JR東日本の秋田支社は3月28日、五能線・向能代駅(秋田県能代市)の駅舎を改築すると発表した。11月下旬の使用開始を予定する。工期は4月下旬から11月下旬まで。

向能代駅の現在の駅舎。【画像:JR東日本】

現在の駅舎の老朽化に伴うもの。新しい駅舎は14.9平方mの木造平屋建てで、待合室や倉庫、機器室を設ける。秋田支社によると、駅舎は「北前船」をイメージしてデザインしたという。工事中は仮設の待合所を設ける。

北前船は江戸時代から明治時代にかけ日本海で運航された買積みの北国廻船のこと。能代は北前船の拠点として発展した。秋田支社は新駅舎について「町の歴史を感じられるデザイン」にしたとしている。

向能代駅の新駅舎のイメージ。【画像:JR東日本】

向能代駅は五能線の能代~北能代にある駅。五能線の全通から13年ほど過ぎた1949年に仮乗降場として設置され、1952年に正式な駅に昇格した。能代市に乗車券の販売を委託していた簡易委託駅だったが、2021年に委託契約を解除して完全な無人駅になった。新しい駅舎も切符売場は設けられない。

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