幻の鉄道「長倉線」遺構たどる無料ツアー企画 栃木と茨城結ぶ未成線、トンネルも残る

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栃木県茂木町とJTBは、幻の鉄道路線(未成線)として知られる「長倉線」の遺構を歩く日帰りの無料モニターツアーを企画した。観光庁の「誘客多角化のための魅力的な滞在コンテンツ造成事業」を活用し、12月15・21日の計2回、実施する。

長倉線の跡地に残るトンネル。【撮影:草町義和】

JR宇都宮駅東口を7時30分、バスで出発。真岡鉄道の茂木駅に移動し、ここから約6km先の茂木町河合地区まで、長倉線の跡地をガイドの説明を受けながら歩く。途中、茂木町より「いい里さかがわ館」で購入した軽食が提供される。河井地区に到着後はバスで移動。道の駅もてぎに立ち寄ったのち、茂木駅か宇都宮駅で解散になる。

定員は15・21日ともに20人。申込みは11月30日18時まで、JTBの長倉線ツアー特設ウェブサイトで受け付ける。応募者多数の場合は抽選。モニターツアーのため、参加者はツアー後のアンケートに回答する必要がある。

長倉線は、現在の茂木駅から茨城県常陸大宮市長倉地区の約12kmを結ぶ計画だった国鉄線。戦前の1937年に着工した。茂木駅から河井地区まで約6kmの路盤工事と、河井地区から長倉地区まで約6kmの用地買収が進んだが、戦時体制への突入で凍結された。

現在、茂木~河井間は路盤がほぼそのまま残っており、1カ所だけ建設されたトンネルも残存。河井~長倉間は未着工だったが、用地買収が行われたことを示す国鉄の境界標が随所に残っている。

長倉線の位置。茂木~河井間(赤)の路盤工事と河井~長倉間(ピンク)の用地買収が行われたが幻に終わった。【画像:国土地理院地図/加工:鉄道プレスネット編集部】

近年、全国各地で未成線の遺構を観光資源として活用しようという動きが活発になっており、茂木町も長倉線の遺構の活用に取り組んでいる。

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