名鉄名古屋駅の再整備など「スケジュール未定」に 解体予定の一部施設は営業継続



名鉄は名古屋駅地区再開発計画と名鉄名古屋駅再整備計画について、工事などのスケジュールを「未定」に変更することを決めた。この計画に伴い解体が予定されている現在の一部施設は営業を継続する。同社が12月19日までに発表した。

名古屋駅再開発計画により整備されるビルのイメージ。【画像:名鉄】

現行計画では来年度2026年度に既存施設の解体工事に着手し、2027年度から新築工事に着手。第1期本工事を2033年度に完了し、オフィスや商業施設の一部、ホテル、バスターミナルをオープンするほか、名鉄名古屋駅も2線でリニューアルする計画だった。さらに2040年代前半には第2期本工事を完了させ、商業施設を全面オープン。名鉄名古屋駅を4線化する予定だった。

名鉄は今回、解体着工・新築着工・第1期本工事完成・第2期本工事完成の時期をすべて「未定」に変更した。解体工事に伴い閉鎖する予定だった現行の各種施設も一部は営業を継続する。

来年2026年3月31日で営業を終了する予定だったバスターミナル「名鉄バスセンター」は、4月1日以降も営業を継続。窓口と3・4階のバス乗り場、発着するバス路線は現状通りになる。名鉄百貨店(本館とメンズ館)は予定通り2月28日に営業を終了。名鉄グランドホテルやスカイパーキングなどは未定だ。

名古屋駅地区再開発計画の事業エリア。【画像:名鉄】

名鉄と共同事業者の名鉄都市開発、日本生命保険、近鉄、近鉄不動産は今年2025年5月、名古屋駅地区再開発計画と同計画に関係する諸計画の事業化を決定。解体・新築工事の施工予定者の選定を進めていた。しかし応募参加者が11月26日付けで入札辞退届を提出したことから、解体工事の着手などが大幅に遅れることが確実になった。

名鉄によると、施工予定者の選定では現行計画の事業規模、工事の難易度、長期にわたる工事期間などを勘案して進めてきたが、応募希望者から「人材確保難により現計画での解体・新築工事の施工体制の構築が困難」との申し入れがあった。さらに概算工事費や工事期間が当初想定を大幅に上回る見込みになり、事業を推進する前提が大きく変わったという。名鉄は今後、現行計画の再検証と見直し検討に着手する方針だ。

大規模ターミナルの改良や再開発ではJR九州が2025年9月、博多駅線路上の複合ビル建設計画について、工事難易度の高さや工事費高騰などを受けて中止すると発表している。

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