秋田内陸縦貫鉄道の新しい観光列車「笑EMI」1月31日に披露



秋田内陸縦貫鉄道は1月9日、新しい観光列車の名称を「笑EMI(えみ)」に決めたと発表した。1月31日に車両の披露式と試乗会、一般内覧会が行われる。

新しい観光列車「笑EMI」のイメージ。【画像:秋田内陸縦貫鉄道】

新しい観光列車は既存の車両を改造して導入。名称は2019年9月から10月にかけて一般から募集し、「親しみやすく、わかりやすく、覚えやすい名称」「秋田内陸線の沿線の魅力を表す、当鉄道ならではの名称」などとして「笑EMI」を選んだ。

「EMI」は「Experience Moving Impressive」の略で、「心揺さぶられる印象的な秋田の里山体験」という意味が込められている。また「AKITA SATOYAMA TRAIN(秋田里山トレイン)」という副名称も選定された。

車両の披露式は1月31日の13時10~50分、阿仁合駅で実施。14時08分から14時49分にかけて阿仁合~比立内間を往復する試乗会が行われ、15時35分から16時05分まで阿仁合駅で一般内覧会が行われる予定だ。試乗会の参加は事前応募制で、1月10日から20日まで秋田内陸縦貫鉄道ウェブサイトで申し込みを受け付ける。

ヘッドマークと車体側面ロゴマークのイメージ。【画像:秋田内陸縦貫鉄道】

秋田内陸縦貫鉄道は、秋田県内陸部の鷹巣駅(北秋田市)と角館駅(仙北市)を結ぶ94.2kmのローカル線(秋田内陸線)を運営する第三セクター。国土交通省の公表資料によると、2016年度の秋田内陸線の輸送密度は256人で、観光列車の導入や公有型上下分離経営への移行を図っても経営が困難なレベルまで落ち込んでいる。