台北駅前に東武鉄道「日光詣スペーシア」展示、友好10周年機に蒸気機関車の技術交流も



東武鉄道と台湾鉄路は12月18日、友好協定締結10周年の記念式典を台湾鉄路の台北駅で開催した。東武鉄道が台湾鉄路に譲渡した100系特急型電車「スペーシア」を台北駅前の東門広場に設置。式典は「スペーシア」先頭車の前で行われた。

台北駅前の東門広場に設置された「日光詣スペーシア」の先頭車。【画像:台湾鉄路】

台北駅前に設置されたのは100系第101編成の先頭車(101-1)。この車両は「日光詣スペーシア」と呼ばれる塗装に変更したうえで台湾鉄路に譲渡された。式典では獅子舞の披露や鏡割りが行われた。

「日光詣スペーシア」の前で行われた鏡割り。【画像:台湾鉄路】

台湾鉄路によると、展示期間は来年2026年12月18日までの1年間を予定している。このほか、東武鉄道は現在運行中の「日光詣スペーシア」も友好協定締結10周年の記念ロゴで装飾して運行する。

台北駅前の「日光詣スペーシア」に掲出された友好協定10周年のロゴ。【画像:台湾鉄路】

東武鉄道と台湾鉄路の2社は2015年12月18日、おもに観光面での交流促進を目的とした友好協定を締結。東武鉄道が台湾鉄路の特急列車「普悠瑪号」風に装飾した200系電車を運行したり、台湾鉄路が東武鉄道の特急列車「スペーシア」風に装飾したE1000形電車を運行したりしてきた。

2社は友好協定の10周年を機に、蒸気機関車事業の技術交流について協議を進めているとしている。東武鉄道は2017年、JR北海道などから借入、譲受したC11形蒸気機関車を使用したSL列車「SL大樹」の運行を開始。台湾鉄路も1998年以降、蒸気機関車を動態復元してSL列車を運行している。

東武鉄道のSL列車「SL大樹」。【撮影:草町義和】

東武鉄道は「日光詣スペーシアと共に技術交流の輪が海を越え、その先には台湾のSLという鉄道産業文化遺産の保存・活用に技術をつなぐことは、日本全国の鉄道事業者から受け取ったバトンを台湾へと継承するもの」とコメント。台湾鉄路は「鉄道文化交流を促進するため、双方は蒸気機関車に関する技術交流を継続的に推進し、鉄道文化と技術の伝承と保存に努めていきます」とコメントしている。

《関連記事》
東武特急スペーシア「台湾鉄路」に譲渡 友好協定10周年にあわせ
東武鉄道「新型特急車両」導入へ 長期経営ビジョンの目標数値引き上げで方針
台湾高速鉄道の新型車両形式「末尾にイニシャルT」外装も従来車踏襲