大井川鉄道「旧駅名」「廃駅」の硬券入場券 創立99周年の企画



大井川鉄道は3月10日から「旧駅名入場券」を発売する。同社の創立99周年の記念企画。大井川本線の駅のうち旧名による入場券や、廃止された駅の入場券を硬券で発売する。

五和駅が現在の合格駅に改称されたときの駅名標の交換作業。【画像:大井川鉄道】

発売されるのは、五和駅と横岡駅、居林駅、笹間渡駅の硬券入場券。発売額は1枚150円で各入場券とも300枚の限定販売になる。五和駅の入場券は新金谷駅で販売し、横岡駅と居林駅の入場券は家山駅で販売。笹間渡駅の入場券の販売場所は金谷駅になる。

「旧駅名入場券」の見本。【画像:大井川鉄道】

大井川鉄道は99年前の1925年に設立。1927年に大井川鉄道の金谷~横岡を開業し、このとき五和駅と横岡駅が開業した。翌1928年に横岡駅の手前(現在の門出駅付近)で分岐して居林駅まで開業。その後も順次延伸され1930年に笹間渡駅が開業し、1931年には金谷~千頭が全通した。

「旧駅名入場券」の各駅の位置(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

居林駅は1931年に廃止され、横岡駅は1931年の旅客営業廃止を経て1936年に廃止された。笹間渡駅は2003年、川根温泉笹間渡駅に改称。2020年には五和駅が門出駅の開業にあわせて合格駅に改称されている。

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