小田急の新型ロマンスカー「形式名」「台車方式」など発表 展望席付き、座席は複数種別



小田急電鉄は11月17日、特急ロマンスカーに導入する新型車両の開発コンセプトなどを決めたと発表した。車両の主要構造や概略的なイメージも公表。車両形式は70000形電車「GSE」に続く「80000形」とした。

新型ロマンスカー「80000形」のイメージ。【画像:小田急電鉄】

80000形電車の開発コンセプトは「きらめき走れ、ロマンスカー」。陽光を反射しながら波紋を広げる水面をイメージした。「乗るたびに心が躍り、新しい発見や出会いがある。世代を超えて思い出を重ねていける。そんな人の心が動く瞬間を『きらめき』と捉え、これを波紋のように大きく大きく広げていきたい」という思いを込めて開発するという。

50000形電車「VSE」や「GSE」と同様、先頭部の下部に前面展望席、上部に運転席を設ける。この展望席と運転席を「雫のような大型の曲面ガラス」で一体的に包むようなデザインにするという。一方で台車方式は「GSE」と同じボギー車を採用し、編成両数は7両とする。

80000形の編成側面イメージ。7両編成になる。【画像:小田急電鉄】

車体カラーは「水の清らかさを感じさせ、シーンによって見え方・感じ方が変わる『淡い水色』」をベースとし、車両連結部にはロマンスカーの伝統色である「バーミリオンオレンジ」を施す。また、車体側面の窓下などには、水面の波紋を想起させる「ゆらぎ」を設けて「瑞々しさと柔らかさ」を表現するという。

窓は大型化し、「用途や気分により選択ができる複数の座席種別」も設定する。箱根登山線への乗り入れに対応。環境負荷軽減性能の向上や保守省力化を実現する機器の搭載も行う。

車両デザインはCOA一級建築士事務所の長曽我部亮氏と岡野道子氏。車両設計は日本車両が行う。運行開始は2029年3月の予定だ。

80000形は車両としては「VSE」の後継として開発される。【撮影:草町義和】
80000形の導入による更新の対象になる「EXE」。【画像:小田急電鉄】

小田急電鉄は昨年2024年9月、特急ロマンスカーの新型車両の設計に着手したと発表。老朽化した30000形電車「EXE」の更新を目的にしつつ、車両としては「VSE」の後継として開発する意向を明らかにしていた。

《関連記事》
小田急ロマンスカー「新型車両」設計に着手 「EXE」代替だが「VSE」後継
「アレグラ」じゃないけど「赤い色の小田急1000形」箱根登山線で3年ぶり復活
伊勢原総合車両所:小田急小田原線・伊勢原~鶴巻温泉(未来鉄道データベース)