小田急・新宿~本厚木「全駅」にホームドア バリアフリー料金加算、子供50円は?



小田急電鉄は8月4日、国土交通省に「鉄道駅バリアフリー料金制度」の導入を届けた。来年2023年3月頃からバリアフリー料金の徴収を開始。2032年度を目標に小田原線・新宿~本厚木の全駅にホームドアを整備する。

小田急は2032年度までに新宿駅から本厚木駅(写真)まで全駅にホームドア設置を目指す。【撮影:草町義和】

1乗車10円を基本にバリアフリー料金を加算する。子供はバリアフリー料金加算後の大人の半額。定期券は通勤定期のみ1カ月600円・3カ月1710円・6カ月3240円を加算する。一方、「1乗車一律50円」で話題になったIC子供運賃と通学定期は加算しない。

バリアフリー設備の整備費は2022~2032年度で627億4600万円の見込み。このうち476億2800万円はバリアフリー料金を充当する。ホームドアは2032年度までに設置済みの駅を含め37駅107番線への整備を目指す。小田原線は新宿~本厚木の全駅に整備。江ノ島線も中央林間・大和・藤沢の3駅に整備する。

このほか、ホームと車両床面の段差・隙間縮小をホームドア整備にあわせて実施。ホームのかさ上げやくしゴムの整備などを2032年度までに96番線で実施する。老朽化したエレベーター・エスカレーターの更新なども行う。

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