「湾岸鉄道」カタール内閣がサウジアラビア接続を承認



カタール内閣は10月8日、カタールとサウジアラビアの鉄道接続協定草案を承認した。カタールのメディア『ガルフ・タイムズ』などが報じた。「湾岸鉄道」の一部を構成する。

サウジアラビアの鉄道。【画像:FlyAkwa/wikimedia.org/CC BY-SA 4.0】

湾岸鉄道はアラブ湾岸協力会議(GCC)の加盟6カ国を結ぶ鉄道をペルシャ湾沿いに整備する構想。「ガルフ鉄道」「GCC鉄道」などとも呼ばれる。

全長2177kmで、クウェートからサウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)を経てオマーンのマスカットに至るルートと、バーレーン・カタールを経由するルートで構成される。サウジアラビア国内とUAE国内では湾岸鉄道に相当する路線が一部開業している。

湾岸鉄道のルート(薄赤)。【画像:OpenRailwayMap/OpenStreetMap、加工:鉄道プレスネット】

軌間は1435mmの標準軌を採用。運行速度は旅客列車が220km/h、貨物列車が80~120km/hで計画されている。事業費は2017年時点で2500億米ドルとされている。

域内貿易の活性化や環境負荷軽減などを目的とし、2009年にGCC加盟国が承認。当初は2018年の完成を目指していた。しかし原油価格の低迷による資金調達の難航や加盟国間の関係が一時悪化したことなどで計画は進展しない。

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