近鉄の伊勢志摩「サイクルトレイン」本格実施ほぼ毎日利用可能に

近鉄は9月3日から、自転車を解体せずそのまま車内に持ち込めるサービス「サイクルトレイン」を三重県内の伊勢志摩方面の鉄道路線で本格的に実施する。一部の日を除き毎日利用できるようにする。

利用できる区間は平日が鳥羽線・志摩線の五十鈴川～賢島で、賢島方面の10～14時台（11本）と伊勢中川方面の9～14時台（10本）。五十鈴川・鳥羽・中之郷・志摩赤崎・船津・松尾・五知・上之郷・志摩磯部・志摩横山・鵜方・志摩神明・賢島の各駅で利用できる。

土曜・休日は山田線・鳥羽線・志摩線の松阪～賢島に拡大し、時間帯も賢島方面の8～17時台（21本）と伊勢中川方面の8～17時台（23本）に拡大する。平日に利用できる駅に加え、松阪・東松阪・漕代・斎宮・明星・小俣・宮町・伊勢市・宇治山田の各駅でも利用できる。ただし松阪駅と伊勢市駅はJR側の改札を利用することはできない。

また、年末年始やゴールデンウィークなど多客期には利用できない日を設定することがあり、その場合はウェブサイトで事前に案内される。

自転車を持ち込める列車には「サイクルトレイン」のヘッドマークを掲出する。利用できる車両は対象列車の前から2両目。利用できる自転車は長さ180cm、幅（ハンドル部分除く）45cmで、エレベーターに積載できる最大の自転車サイズになる。事前予約や追加料金は不要だが、近鉄は各列車8台を目安に混雑状況に応じて利用することや、自転車をつり革や手すりなどに固定する固定ひもなどを持参するよう求めている。

近鉄は4月に松阪～賢島でサイクルトレインのサービスを期間限定で実施していた。同社は「『鉄道』と『自転車』を融合した新たなおでかけスタイルで、伊勢志摩地域での新しい旅をお楽しみいただきたい」としている。