北海道新幹線の羊蹄トンネル「掘削再開→翌日に停止」巨大な岩が再び出現



鉄道・運輸機構は11月22日、北海道新幹線の「羊蹄トンネル(有島)他工区」でトンネルの掘削を停止したと発表した。

羊蹄トンネルの有島工区(写真は掘削開始前の2021年)。【画像:鉄道・運輸機構】

羊蹄トンネルの有島工区はシールドマシンで掘削を進めていたが、巨大な岩(岩塊)の出現で今年2024年4月に掘削を停止。このほど岩塊の撤去を完了し、7カ月ぶりとなる11月18日に掘削を再開したばかりだった。

鉄道・運輸機構によると、再開翌日の11月19日、シールドマシンのカッタートルクが複数回上限値に達したため、新たな岩塊に遭遇したと判断して掘削を停止した。11月25日に岩塊の撤去作業を開始する方向で準備を進める。資機材は前回の岩塊撤去作業で使ったものを使用。新たな岩塊の出現を想定して現場に残しておいたという。

鉄道・運輸機構は北海道新幹線・新函館北斗~札幌の延伸工事を進めているが、羊蹄トンネルをはじめとして各地で工事が難航している。着工時点の予定だった2030年度末の完成はほぼ困難になっており、新たな完成予定時期も示すことができない状況になっている。

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