鉄道・運輸機構は11月25日、北陸新幹線・敦賀~新大阪(小浜・京都ルート)に設ける4駅のうち「小浜市(東小浜)付近駅」「京田辺市(松井山手)付近駅」「新大阪駅」の3駅について、詳細な位置や大きさ、線路配線などの詳細を公表した。
小浜市(東小浜)付近駅は、舞鶴若狭自動車道・小浜インターチェンジとJR小浜線・東小浜駅の中間に設置。小浜線との交差部に2面2線の高架駅を整備する。大きさは延長約310m、幅約20~30mで、地上からの高さは約15m。周辺の既設構造物に支障しないよう定めた。
京田辺市(松井山手)付近駅は、JR片町線(学研都市線)・松井山手駅の西側駅前ロータリー付近の地下に2面2線で整備。延長約330m、幅約30mで、地上からの深さは新名神高速道路に支障しないよう約40mとした。
新大阪駅は、東海道新幹線・新大阪駅の南側駅前ロータリー付近の地下に2面4線で整備。延長約400m、幅約50~60mで、地上からの深さは東海道本線(JR京都線)に支障しないよう約20mに設定した。
京都駅は地下に整備する3案について、10月に駅の位置や深さなどが公表されている。現在の京都駅の南側に東西方向で設ける東西案と、JR京都線・桂川駅付近に設ける桂川案は、深さが約50m。現在の京都駅の南西側に南北方向で設ける南北案は深さを約20mとしている。
鉄道・運輸機構がこれまでに公表している最短スケジュールでは、12月にも環境影響評価準備書を公表し、詳細な駅の位置やルートを事実上決定。来年2025年8月に環境影響評価書を公表する予定だ。
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