JR山陽本線の向洋駅付近(広島県府中町)で2月11日夜から12日朝まで線路の切替工事が行われる。広島市東部地区連続立体交差事業(1期)の一環で、線路の切替は2回目。
今回の切替工事では、貨物線(上り線)を仮設の線路に切り替える。工事日時は2月11日21時30分ごろから翌2月12日6時ごろまで。広島県によると、列車の運休は生じないという。
広島市東部地区連続立体交差事業(1期)は、向洋駅とその前後の線路(約2km)を高架化し、踏切を解消するもの。工事は仮線工法を採用。線路の北側に仮設の線路を敷設して旅客列車と貨物列車の上下線(計4線)を順次切り替え、それにより空いた敷地に高架橋を建設する。
昨年2023年4月、1回目の切替工事として貨物線(下り線)の仮線への切替を実施。向洋駅を含む広島~海田市で列車を運休した。広島県によると、2回目となる今回は工事にかかる時間や利用者・貨物列車の運行への影響を考慮して日時を決定し、列車の運休は生じないという。踏切の通行規制などは行われる。
高架化は2031年春ごろの予定。海田市付近を高架化する2期工事も計画されており、こちらは2036年度ごろに高架化される見込みだ。
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