西武多摩川線の「サイクルトレイン」が7月1日で導入から1周年を迎える。西武鉄道は6月20日、「サイクルトレイン」の利用状況を発表。1カ月平均で1000件程度の利用があるとしている。
「サイクルトレイン」は昨年2021年7月から実証実験が始まり、同年10月から本実施に移行した。西武鉄道によると、本実施後の利用件数(乗車・降車で1件とカウント)は1カ月平均で約1000件。1日平均では平日が約20件、土曜・休日が約70件となっている。
今年2022年5月はゴールデンウィーク期間中(4月29日~5月8日)が平日を除き約900件で、1カ月の利用件数は1930件と大幅に増加した。土休日はレジャー利用が9割を超えており、利用者のうち約35%が多摩川に近い是政駅を利用しているという。
利用者の年齢層も20代から60代以上まで幅広く、「サイクルトレインという移動手段がお客さまの生活に定着していることがうかがえます」としている。
「サイクルトレイン」は自転車を折り畳んだり分解したりせず、そのまま車内に持ち込めるサービス。おもに地方の鉄道路線で導入されているケースが多く、大都市圏の路線では珍しい。西武鉄道は地域交通の利便性拡充や環境に配慮した移動手段の提供を目的に導入したとしている。
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