広島電鉄は3月28日にダイヤ改正を実施する。、新しい系統「循環線」が運行を開始するほか、広島駅停留場の発着便を中心に輸送力を強化。快速便も拡充する。

循環線は10~16時台に運行する環状系統。運行区間は広電本社前~皆実町六丁目~比治山下~段原一丁目~的場町~稲荷町~八丁堀~紙屋町東~市役所前~広電本社前とし、このうち比治山下~段原一丁目~的場町~稲荷町は昨年2025年8月の駅前大橋ルート開業に伴い休止している区間の営業を再開する形になる。1日の運行本数は平日が15本で内回り・外回りそれぞれ約25分間隔。土曜・休日は1日の運行本数が8本で、内回り・外回りそれぞれ約45分間隔で走る。
循環線の系統番号として、新たに「L」を設定。この系統で運行する車両は循環線のロゴマークをベースにデザインした専用ヘッドマークなどを装着して走る。



また、循環線ではレトロ電車など特定の車両は事前にダイヤを公開して運行する「定期運行」を5月から実施する。広島電鉄の電車は柔軟な車両運用を行うため通常は運行ダイヤを固定しておらず、運行区間やダイヤは日々変化している。広島電鉄は定期運行の実施で「被爆電車や他都市からの移籍車両を含む多様な車両が現役で運行し、『走る電車の博物館』とも呼ばれる広電電車ならではの新たな楽しみ方を提供します」としている。
1号線(広島駅~紙屋町東~広島港)は平日朝ラッシュ時、大型車両で運行する便を改正前より6本多い26本に増強。土曜・休日も大型車両の運行本数を改正前より18本多い138本にするほか、10~14時台の広島駅発着便(広島駅~日赤病院前)を改正前より8本多い50本に増やす。
5号線(広島駅~比治山下~広島港)は平日・土曜・休日ともに早朝時間帯を増便。始発時刻を14分繰り上げ、早朝の新幹線・広島空港リムジンバス・フェリーへの接続を便利にする。


昨年2025年8月から広島駅~紙屋町東で実証運行中の快速便は、ダイヤ改正にあわせて本格運行に移行。平日朝ラッシュ時に1号線は2本(7時33分発と7時51分発)運行し、新たに2号線でも2本(7時40分発と8時03分発)運行する。快速便は銀山町・胡町・立町の各停留場を通過し、広島駅→紙屋町東を1分短い9分で結ぶ。

このほか、本通停留場に副名称「平和記念公園東」を追加。2号線では早朝の一部便で広電西広島~広島駅をワンマン運行する。循環線と駅前大橋ルートの分岐点となる比治山下停留場は新たに乗換指定停留場になる。
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