路面電車「高速化の可能性」探る 広島電鉄で速度向上試験、10km/hアップ



広島電鉄は3月3日、路面電車の速度向上試験を実施すると発表した。道路上に軌道を敷設した併用軌道区間で最高速度を通常より10km/hほど引き上げて走り、高速化の可能性を探る。

広島電鉄の1000形。【撮影:草町義和】

この速度向上試験は国土交通省や警察庁、軌道事業者などで構成される「路面電車の速度向上に係る検討会」の検証の一環として行うもの。3月4日から当面のあいだ、国道183号に併用軌道を設けている横川線で実施する。

現在は40km/h以下で運行している1000形電車を試運転車両として使用し、十日市町停留場から別院前停留場まで50km/h以下で運転。試運転時には編成先頭部に速度向上試験を行っている旨の案内を表示する。

試験運行は交通信号や道路状況などに応じて運転し、50km/hで運転しない場合がある。また、横川線で営業運行している7号線(横川駅~広島港)や8号線(横川駅~江波)の最高速度は従来通り40km/hだ。

速度向上試験を実施する「例外取扱区間」の位置。【画像:国土地理院地形図、加工:広島電鉄】
速度向上試験実施時の案内。【画像:広島電鉄】

日本の路面電車は法令上、原則として最高速度が40km/hに定められている。今回の速度向上試験では、広島電鉄が国土交通省から例外扱いの許可を受けて実施する。広島電鉄によると、道路上を自動車と並走する区間で40km/hを超えて運転する取組は全国初という。

広島電鉄によると、試運転を継続して問題ないことが確認されたら7号線の営業車両で十日市町~別院前を運転する際の最高速度を50km/hに引き上げるという。同社は最高速度の引き上げで自動車との速度差が小さくなり、接触事故の減少に加え将来の速達性向上につながることが考えられるとしている。

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