西武鉄道は2月19日、西武新宿線の有料着席サービスを来年2027年春に刷新すると発表した。同線の特急「小江戸」で運用している10000系特急電車「NRA」の後継車両として、リクライニングシートを備えた新車両「トキイロ」を導入する。

「トキイロ」は8両編成で川崎車両が製造。軽量アルミ車体やVVVF制御装置の採用などで消費電力量を10000系(直流モーター車)に比べ7割ほど削減する。車体重量も10000系に比べ1両あたり17%軽量化する。
先頭部は朝焼けと夕焼けをイメージした2種類のデザイン。側面は波形の帯を採用する。この帯は8両すべての車両でカラーリングを変え、朝焼け→昼間→夕焼けの移り変わりをドットによるグラデーションで表現する。車両愛称の「トキイロ」は「朝、昼、夕それぞれの時間の空の色」にちなんでいる。






座席はリクライニング機能を設けるほか、周囲の目線が気にならない座席形状を採用。色は車体デザインにあわせてレッドとオレンジを採用する。照明は暖かい光の調整を施し、床と壁も落ち着いた色調を採用する。車内Wi-Fiサービスを提供し、各座席には電源コンセントとカップホルダー、フックを設置。トイレも設ける。


運行開始時期は2027年春の予定。運行区間や停車駅など詳細な運行形態は未定だ。
西武鉄道によると、西武新宿線では高架化や地下化で踏切を解消する連続立体交差事業など「次世代の新宿線」を目指した整備を推進中。「昨今は働き方やライフスタイルの多様化により、通勤・通学といった日常の移動時間に対する価値観は大きく変化しており、列車に乗車している時間を単なる移動時間ではなく、より快適に過ごしたいというお客さまのニーズが高まっています」とし、10000系の後継車両として「トキイロ」を導入するという。

西武鉄道は2024年に公表した鉄道事業設備投資計画で、西武新宿線の有料着席サービスを2026年度中に刷新する予定としていた。
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