なにわ筋線の事業進捗率「2割超え」事業費増加の可能性高まる



大阪市は、なにわ筋線整備事業の進捗状況などを明らかにした。全体の進捗率は2割を超える一方、物価の高騰などによる事業費増加の可能性が高まっているとしている。

西本町駅部の地盤改良工事。【画像:大阪市】

大阪市によると、2024年度末時点の進捗率(事業費ベース)は約24%。2023年度末の約12%の2倍になった。工事進捗率は2023年度末の約9%から6%増の約15%。用地などの進捗率は約49%で2023年度末(約22%)の2.2倍になった。工事は現在、中之島駅(仮称)部や西本町駅(仮称)部、南海分岐立坑部、、道頓堀川交差部などで行われている。

また、大阪市は「工事の進捗に伴う想定外の地中障害物による工法変更や関係者協議に伴う追加対策の検討が必要となるとともに、地価の上昇のほか、特に物価及び人件費の高騰が著しい」とし、事業費増大リスクが顕在化する可能性が高まっているとしている。同市は整備主体の関西高速鉄道に対し、本線シールドの設計や関係者協議が整い次第、事業費への影響を報告するよう求めているという。

なにわ筋線の位置。【画像:大阪市】

なにわ筋線は、大阪市中心部のなにわ筋を南北に縦断する地下線。延長は大阪(うめきた)~西本町~JR難波と西本町~新今宮(南海)の合計約7.2kmで、第三セクターの関西高速鉄道が線路施設を整備。完成後はJR西日本と南海電鉄が関西高速鉄道から線路を借りて新大阪・大阪(うめきた)~関西空港を結ぶ列車を運行する。現時点では総事業費を約3300億円とし、2031年春の開業を予定している。

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なにわ筋線:大阪~JR難波・南海新今宮(未来鉄道データベース)