福井鉄道とセーレンは9月30日、福井鉄道が導入する新型車両「F2000形」の内装について、セーレンが製造する「メードイン福井」の素材を採用すると発表した。来年2023年3月の運行開始を予定している。
セーレンは東京都と福井市に本社を置く繊維メーカー。F2000形の車内に設置されるロングシート(48席)の生地を製造する。
シートは福井鉄道沿線の水の張られた水田や日野川などをモチーフに、水の流れを感じさせる色柄を採用したデザインに。コーティング剤を使わずリサイクルが可能で、毛倒れを防止する低パイル化仕様により長期間オリジナルデザインを保つという。
出入口付近のつり革はカニやレッサーパンダをデザインしたものを採用して「福井らしさ」を演出するとしている。また、車内に設置する4台のモニターで西山公園や蔵の辻、足羽山公園など地元観光地を紹介する。
F2000形は福井鉄道が導入を計画している新型車両で、仮の愛称は「FUKURAM Liner(フクラムライナー)」。2023年春に3両1編成が導入される予定だ。
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