JR北海道「廃線跡で作る電気」列車の運行に使用 日高本線の線路敷にメガソーラー整備



JR北海道、ENEOSリニューアブル・エナジー、北海道電力の3社は11月21日、日高本線の廃線跡に太陽光発電所を整備すると発表した。発電した電力は列車の運行などで使われる。

日高本線の廃止区間にあった静内駅(2005年)。【撮影:草町義和】

太陽光発電所が整備されるのは、日高本線の廃止区間にある線路敷地のうち、日高町と新ひだか町の2カ所。発電規模は約3980kWで、1カ所あたりでは大規模太陽光発電設備(メガソーラー)の定義(1000kW以上)に当てはまる約1990kWになる。年間約710万kWhの発電を想定する。

日高本線は太平洋岸に沿って苫小牧~鵡川~様似の146.5kmを結んでいたJR北海道のローカル線。2015年、高波による土砂流出で鵡川~様似の116.0kmが運休し、JR北海道は同区間を2021年4月1日付けで廃止した。苫小牧~鵡川の30.5kmは引き続き営業している。

JR北海道は日高本線を含む廃線跡の有効利用を外部事業者から募集し、3社が今年2025年10月31日にオフサイトPPAを締結した。ENEOSリニューアブル・エナジーが太陽光発電による再エネ電力を北海道電力に供給。北海道電力は電力系統を通じて再エネ電力をJR北海道に供給する形になる。

千歳線の列車。【画像:中村昌寛/写真AC】

発電した電力はJR北海道が使用。苫小牧駅や北広島駅などの施設に加え、室蘭本線・千歳線の運転用電力としても一部使用する。3社によると、これにより二酸化炭素(CO2)の排出量を年間で約3700t-CO2削減。苫小牧駅と北広島駅についてはCO2排出量「実質ゼロ」を目指すという。

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