米国貨物鉄道会社のユニオン・パシフィック鉄道(UP)とノーフォーク・サザン鉄道(NS)の2社は11月14日、2社の合併について株主承認を得たと発表した。合併が実現すれば、米国の東西を直接結ぶ貨物鉄道ネットワークが誕生する。

UPのCEOのジム・ヴェナ氏は「株主の皆様にはサービスやイノベーションの向上に向けた新たな機会が生まれることを理解いただけた」などとコメント。NS社長兼CEOのマーク・ジョージ氏も「米国初の東西大陸横断鉄道という当社の取り組みにおいて重要な節目。相互補完的なネットワークと能力を統合することで、すべてのステークホルダーに利益をもたらす相乗効果を実現する」とコメントしている。
UPは7月にNSを850億ドルで買収することを発表し、これまで調整が続けられていた。UPは今後、米国陸上運輸委員会(STB)に申請書を提出するとしている。一方でロイターが11月14日に報じたところによると、米国の9人の共和党州司法長官は合併について懸念を表明。STB宛の書簡で、競争を阻む過度な市場集中により価格の上昇などを引き起こすとの見解を示したという。

UPは米国の西部から中部にかけて貨物鉄道ネットワークを持ち、営業距離は約5万1800kmに及ぶ。これに対してNSは東部に約3万1300kmの貨物鉄道ネットワークを持つ。2社が合併した場合、営業距離は8万km以上になるとみられ、米国の貨物鉄道会社としては初めて東海岸と西海岸を直接結ぶネットワークを持つことになる。
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