今年2025年4月に新京成電鉄が京成電鉄に吸収合併され、京成津田沼~松戸を結ぶ新京成線も京成電鉄が運営する松戸線に変わった。合併から半年以上が過ぎ、駅構内の駅名標や案内板などは交換されたが、ダイヤや運賃は新京成時代のまま。松戸線で運用されている車両も従来通りだ。

しかし、車両の塗装は京成電鉄のものに順次変更されている。11月5日、松戸線の線路脇に1時間ほど滞在して「京成色」の列車が何本やってくるか確かめてみた。
場所は北習志野駅から高根木戸方面へ約300mの地点で、滞在時刻は10時05分ごろから11時05分ごろまで。この時間帯の松戸線は片方向10分間隔で運行しており、上下あわせて12本の列車を見ることができるはずだ。
まず10時10分、松戸行きの列車が姿を現す。8800形電車の第8815編成で側面は広告が貼り付けられているが、塗装自体は合併前と同じピンク・白2色の「新京成色」だ。ただし車体に表示されていた新京成電鉄のロゴマークなどは消されている。

続く10時12分の千葉中央行き(8800形第8814編成)と10時20分の松戸行き(8800形第8806編成)も新京成色。10時22分の京成津田沼行きは車両形式が変わって8900形の第8918編成だったが、これも新京成色だった。



1時間では京成色の列車を見られないかなと思った矢先の10時26分、ついに京成色をまとった8800形が姿を現し、松戸方面に向けて走り去っていった。編成番号は第8809編成。明るめのグレーをベースに赤と青の帯を巻いており、京成3400形電車に準じたデザインだ。ただ市販の時刻表を見る限り、10時26分に通り過ぎる列車は存在しないはず。あとで写真を確認すると、行先表示器に「試運転」の文字が躍っていた。

それから4分後にやってきた松戸行きはN800形のN818編成で、やっと京成色の営業列車と遭遇した。京成3000形電車とうり二つの外観に変わっており、無塗装ステンレス車体を赤・青2色の帯で装飾している。N800形はもともと3000形と共通設計のため、塗装を3000形に合わせればうり二つに見えるのは当然だが。ただ車両番号は新京成時代から変わっておらず、先頭部に記載されている車両番号の「N」の字が目立つ。

10時33分にやってきた千葉中央行きは8800形の第8807編成で京成色。試運転も含めれば3本連続の京成色だ。続いて10時40分、松戸線では最新型となる80000形電車の第80036編成は新京成色のままだった。


10時42分にやってきた列車も京成津田沼行きの80000形だったが、京成色をまとった第80046編成だった。80000形は京成3100形電車と共通設計の車両で車体は無塗装ステンレスだが、帯のカラーリングは3100形のオレンジ色ではなく青・赤の2色を採用している。京成電鉄の最新型である3200形電車とよく似たデザインだ。

10時50分の松戸行きは新京成色の8800形で第8816編成。続く10時52分の千葉中央行きも8000形で第8808編成だったが、京成千葉線への乗り入れ運行が始まったころに採用された旧塗装の復刻車だった。


11時00分には松戸行きで8900形第8918編成の新京成色。10時22分に見た編成の折り返しだ。11時02分に姿を現した京成津田沼行きは80000形の第80026編成で、第80046編成と同じ京成色に変わっていた。


この1時間で遭遇した列車の本数は13本で、このうち4割近い5本が京成色。試運転の列車を除くと京成色の列車は12本中4本になり、ちょうど3割になった。
松戸線の車両の塗装変更は今後も順次進められ、白・ピンク2色の新京成色はそう遠くない時期に消滅するとみられる。老朽化が進み、すでに一部車両が引退している8800形は今後、塗装変更せずに引退する車両も出てきそうだ。
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