国土交通大臣は6月25日、京成電鉄と新京成電鉄が申請していた合併を認可した。これに伴い現在は新京成電鉄が運営する新京成線の路線名などが変わる。
合併の実施日は来年2025年4月1日。京成電鉄が新京成電鉄を吸収合併する。これにより京成電鉄の路線長(営業キロベース、他社から線路を借り入れている区間を含む)は178.8kmになる。
京成電鉄と新京成電鉄によると、新京成電鉄が現在運営している新京成線・京成津田沼~松戸の26.5kmは路線名を「松戸線」に変更。駅番号もアルファベットを「KS」に変更し、新津田沼駅が「KS66」、松戸駅が「KS88」になる。合併に伴う運賃・料金の変更やダイヤの変更はないという。
京成電鉄は千葉県北西部の事業基盤の強化や経営資源の相互活用による競争力強化、事業規模の拡大、スケールメリットを活かした効率的な協働体制を図るとして、2022年9月に新京成電鉄を完全子会社化。2023年10月には経営のさらなる効率化や意思決定の迅速化を図るとして合併を発表した。
鉄道会社がほかの鉄道会社と合併する場合、会社法の手続きに加え、鉄道事業法に基づき国交相に合併を申請して認可を受ける必要がある。京成電鉄と新京成電鉄は今年2024年5月21日、国交相に合併認可を申請していた。
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