中国横断新幹線「ロゴマーク」地元運動団体が募集 伯備線並行の構想



鳥取県・島根県の中海・宍道湖・大山圏域の市町村などで構成される「中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議」は10月1日から、中国横断新幹線のシンボルとなるロゴマークの募集を始めた。

中国横断新幹線は特急「やくも」が走る伯備線などに並行するルートで整備することが考えられている。【画像:KUZUHA/写真AC】

制作条件は「中国横断新幹線(伯備新幹線)をイメージしたデザイン」であることや、「ひらがな、カタカナ、漢字やアルファベット等による『中国横断新幹線(伯備新幹線)』の文字」を入れることなど。募集期間は11月28日正午までで、島根県の「しまね電子申請サービス」で受け付けている。

12月に1次審査を実施して採用候補作品を若干数選定。来年2026年2月に中海・宍道湖・大山圏域の在住者による一般投票を実施する。3月に2次審査を実施し、最優秀作品1点と優秀作品若干数を選定する予定だ。授賞式は5月の予定。最優秀賞の作品を整備推進会議のロゴマークとして採用し、整備推進会議や関係団体が運営する各種広報媒体や要望書などで使用する。

整備推進会議のウェブサイト。【画像:中国横断新幹線(伯備新幹線)整備推進会議】

中国横断新幹線は中国地方を南北に縦断して岡山市と松江市を結ぶ新幹線の構想。現在の在来線特急「やくも」と同様、おおむね伯備線と山陰本線に並行するルートで整備することが考えられており、「伯備新幹線」とも呼ばれる。

1973年、全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画が決定。2019年に中国横断新幹線の早期整備を目指す地元運動団体として整備推進会議が発足し、実現に向けた動きが活発になっている。

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