オーストリアの首都ウィーンで9月13日、「世界路面電車運転士選手権」が初めて開催された。25の国と地域の路面電車の運転士が出場し、運転技術を競った。
この競技会では、指定の位置に電車を停止させたり、水の入った容器を車体に取り付けて水をこぼさないように運転したりするなど、運転士の技量を試す複数の種目を実施。電車で玉をはじいてピンを倒す「ボウリング」や、ストーンに見立てた台車を電車で押し出して指定の位置に停止させる「カーリング」などユニークな競技も行われた。
参加国・地域の大半は欧州だったが、米国やブラジルなども参加。アジアからは香港が参加した。1位はオーストリアのウィーンで、2位はポーランドのポズナン。3位はノルウェーのオスロだった。
この競技会は2012年、ドイツ・ドレスデンの路面電車が140周年を迎えたのを記念して「欧州路面電車運転士選手権」として開催。これ以降、コロナ禍の2020年と2021年を除き欧州各国で1年に1回開催されていたが、今年2025年は初めて世界大会として開催された。
来年2026年は欧州大会としてポーランドの首都ワルシャワで開催される予定。2年後の2027年は世界大会としてオーストラリアのメルボルンで開催される予定だ。
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