関西電力などは9月12日、立山黒部アルペンルートの関電トンネル(富山県・長野県)で電気バスの自動運転化に向けた走行実証を実施すると発表した。

9月16~19日の4日間、営業時間外の夜間にレベル2の自動運転を関電トンネルの黒部ダム~扇沢で実施。自動走行システムの性能確認および課題抽出を行う。レベル2はハンドルやアクセル、ブレーキの操作を部分的に支援する自動運転で、ドライバーによる常時監視と即時操作が求められる。
関西電力などによると、この実証走行は現在運行している電気バスが更新を迎えるのにあたり、将来新たに導入するバスの選択肢の一つとして実施するもの。レベル2での実証走行後、その結果をもとに特定条件下での完全自動運転を行うレベル4の実証走行にも取り組む予定という。

関電トンネルは黒部ダムや黒部川第4発電所の建設資材を運び込むために建設されたトンネル。1958年に完成した。1964年からは山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の一部を構成し、地方鉄道法(現在の鉄道事業法に相当)に基づくトロリーバスが運行されるようになった。

関電トンネルのトロリーバスは2018年限りで廃止され、翌2019年からは電気バスが運行されている。立山黒部アルペンルートではほかに立山トンネルでもトロリーバスが運行されていたが、これも2024年限りで廃止されて電気バスに置き換えられた。
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