イタリア・メッシーナ海峡大橋「最終承認」再着工へ 世界最長のつり橋、日本企業も参画



イタリアのインフラ運輸省は8月6日、メッシーナ海峡大橋の設計を最終承認したと発表した。建設には日本の企業も参画する。

メッシーナ海峡大橋のイメージ。【イタリア・インフラ運輸省】

メッシーナ海峡大橋はイタリア南部の本土とシチリア島を隔てるメッシーナ海峡のつり橋。中央に複線の線路を設け、その両側に合計6車線の道路を設ける。中央径間3300m、幅60m、塔高399mで、完成すればトルコ西部のチャナッカレ1915橋(中央径間2023m)を上回る世界最長のつり橋になるほか、主塔の高さでも世界で最も高いつり橋になる。

2008年に計画が承認されて着工したが、資金不足により中止。2016年以降に再開が検討され、2023年から再開に向けた手続きが進められていた。費用は135億ユーロ(約2兆3000億円)を見込む。

メッシーナ海峡大橋の建設位置。【画像:IHI】

日本の中野洋昌国土交通大臣とイタリアのサルヴィーニ副首相兼インフラ運輸大臣は今年2025年7月8日、「長大橋の建設、運営・維持管理に関する協力覚書」に署名。日本の国土交通省は「日本が持つ長大橋の建設、運営・維持管理に関する長年の知見を共有し、メッシーナ海峡大橋事業の成功に協力するための覚書に署名することにした」としていた。

日本のIHIは8月7日、同社がメッシーナ海峡大橋の建設プロジェクトに参画すると発表。イタリア最大手ゼネコンのウィビルド社をリーダーとする特定目的会社「ユーロリンク社」の一員として、イタリア政府出資のメッシーナ海峡公団とユーロリンク社が契約調印したメッシーナ海峡大橋建設事業に参画する。

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