英国高速鉄道HS2の車両「内装デザイン」発表 日立アルストムが受注



英国で建設中の高速鉄道の事業会社「HS2社」は7月29日、高速鉄道に導入する車両「クラス895」の内装のコンセプトデザインモデルを発表した。8月1~3日に英国のダービーで開催されるイベントで展示される。

HS2に導入されるクラス895の車内のコンセプトデザインモデル。【画像:HS2社】

座席はゆったりした間隔で配置し、英国のほかの標準的な車両より足元のスペースを広く取った。持ち物を近くに置いておきたいという乗客の要望を考慮し、頭上と座席下の荷物収納スペースを改良。子供連れの客に対応するため、トイレスペースにはベビーチェンジテーブルや引き出し式チャイルドシートを設置した。

コンセプトデザインモデルのトイレスペース。【画像:HS2社】

また、広々としたテーブルや、動画コンテンツを見るときにスマートフォンを置くための棚を備えたサルーンシートを設置。USB(Type-C)を含む複数の電源も提供する。このほか、自転車置き場を再設計し、自転車の乗降をスムーズにできるようにしたという。

コンセプトデザインモデルの乗客テスト。【画像:HS2社】

HS2社は英国のロンドン~バーミンガムで建設中の高速鉄道「HS2」の事業会社。クラス895は最高速度360km/hのHS2向けの車両で、日立レールとアルストムの合弁会社が受注した。製造は英国のダービー・ダラム・クルーの3カ所で行われる。

HS2に導入される車両のイメージ。【画像:HS2社】

HS2は工事が大幅に遅れており、英国運輸省のハイディ・アレクサンダー運輸大臣は今年2025年6月、開業は2033年以降になるとの見込みを示している。

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