中京私鉄大手の名鉄は12月17日、運転士用の保護メガネとしてサングラスを導入すると発表した。視認性の向上による安全性の向上などを図る。

導入するのは偏光サングラス。これまで試験的に導入していたが12月下旬から本格的に導入する。運転士と添乗指導担当者のうち希望者に貸し出す。接客時には原則としてサングラスを外すか、レンズを上げた状態で対応する。
名鉄によると、導入する偏光サングラスは色覚への影響がなく、疲労も軽減される。試験導入の結果、運転士からは「晴天時の日光による視界のまぶしさが大幅に軽減され、視界が良好になった」「視認性が高く、信号などの対象物がはっきりと確認できた」「保護メガネを着用していない場合と比較して、目への負担が軽減され、快適な運転や集中力の持続につながった」などの意見が寄せられたという。

鉄軌道事業者では近年、運転士用サングラスの導入が相次いでいる。JR西日本は2021年に導入。名鉄と競合するJR東海も2023年11月から在来線で導入している。
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