JR東海は10月24日、在来線の全12線区で運転士がサングラスを着用すると発表した。安全性向上の取り組みの一環。11月1日以降、順次使用開始する。
サングラス着用の対象となるのは全線区の在来線運転士で約1300人。発表では運転士が着用するサングラスとして、オーバーグラス・クリップオンサングラス・フリップアップサングラスの3種類を挙げている。信号機の確認など色覚に影響をおよぼさない偏光レンズのサングラスを使用する。
JR東海によると、サングラスを着用することで直射日光や積雪などの反射光によるまぶしさが軽減され、運転士の疲労も軽減されるという。
鉄道やバスでは前方確認時の安全性向上や運転士の疲労軽減の取り組みとしてサングラスの着用を認めるケースが増えている。鉄道ではJR西日本や京急電鉄がサングラスを導入した。JR東海は昨年2022年12月から高山本線で試行的に導入。今回、試行結果が良好だったとして本格的な導入を決めた。
《関連記事》
・JR東海の新型特急電車「385系」製造へ 中央本線の特急「しなの」383系を更新
・JR東海「タブレット」老朽化で更新、機能向上 紙の時刻表など廃止で安全性向上