蒲原鉄道の保存車「24・69年ぶり」汽笛鳴らすイベント 加茂市内のスキー場



新潟県加茂市は11月19日、蒲原鉄道の車両を保存している市内のスキー場「冬鳥越スキーガーデン」で車両の汽笛を鳴らすイベントを実施する。蒲原鉄道線の開業100周年を記念するもの。

村松駅跡で保存されていたころのED1(2008年)。2009年に冬鳥越スキーガーデンに移設された。後方のモハ31は解体され現存しない。【撮影:草町義和】

汽笛を鳴らすイベントは11月19日の13~15時に実施。冬鳥越スキーガーデンで保存している電気機関車と電車の汽笛を鳴らす。参加費は無料で事前の申込みは不要だ。

蒲原鉄道線は信越本線の加茂駅と磐越西線の五泉駅を結んでいた21.9kmの鉄道路線。100年前の1923年から1930年にかけ開業したが、利用者の減少で1999年までに全線が廃止された。運営会社の蒲原鉄道は現在もバス会社として高速バスやコミュニティバスを運行している。

冬鳥越スキーガーデンで保存されているモハ61(2008年)。【撮影:草町義和】
冬鳥越スキーガーデンに保存されているモハ1(2008年)。現在は車体を覆う屋根が設けられている。【撮影:草町義和】

加茂市内では現在、冬鳥越駅があった冬鳥越スキーガーデンで電気機関車1両(ED1)と電車2両(モハ1・モハ61)が保存されている。汽笛を鳴らすのは全線廃止まで運用されていたED1とモハ61が24年ぶりで、モハ1は69年ぶりという。

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