福岡市営地下鉄を運営する福岡市交通局は7月29日、空港線・箱崎線1000N系電車のNo01編成(8両)が引退したと発表した。福岡初の地下鉄車両の第1編成にあたり、交通局は一部の車両を保存する考えだ。

空港線・箱崎線では昨年2024年11月に新型車両の4000系電車がデビュー。これに伴い翌12月以降、1000N系の3編成が引退している。No01編成は4編成目の引退になり、今年2025年7月22日限りで運行を終了。福岡市交通局は「No01編成における車両の一部は保存をすすめておりますので、またお目にかかれる日をお待ちください」としている。
1000N系は福岡初の地下鉄である1号線(空港線)が1981年に開業した際に同線に導入された電車。1986年までに108両(6両18編成)と事故廃車による代替車1両の合計109両が製造された。地下鉄車両としては初めてワンマン運転に対応したのが特徴だ。

1998年から2005年にかけ、車体の腐食部分のステンレス化や制御装置を電機子チョッパ制御からIGBT素子のVVVFインバーター制御に更新するなど大規模なリニューアルを実施。その際、形式名も現在の1000N系に変更された。
No01編成は1000系の第1編成として近畿車両で製造。空港線の開業当時から運行されていた。
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