イスラエルの新興企業「ダイレクトレインズ」は、走りながら列車の連結・分離を行うシステム「ダイナミック・カップリング」(DC)の研究・開発を進めている。同社は6月、フランスで初のフィールド試験を実施したと発表した。

初試験では重さ22.5tの模擬車2両を使用し、DC用に開発した連結器を設置。2両を同時に走らせるのではなく、停止した状態の1両にもう1両が低速で近づいて連結した。水の入ったコップを模擬車に設置していたが、連結時も水がこぼれることはなくスムーズに連結したという。最終的には120km/hの速度で連結することを目指す。
2本の列車を走行中に連結、分離する運用は、駅などに停車して連結、分離するより時間を短縮できるのに加え、線路容量を増やすことなく輸送力を向上できるとされる。これまでも「ソフト連結」「仮想連結」などと呼ばれる技術が研究されている。これは後続列車が先行列車に50cm~1m程度まで接近し、その後は無線通信により一定の間隔で走るよう制御。実質的に「連結」して運行するものだ。
ダイレクトレインズの方式はこれとは異なり、2本の列車が物理的に連結する。同社の関係者は仮想連結について「(列車制御の)通信の遅延や自動列車運転装置(ATO)の反応時間の延長、突然の緊急ブレーキによる懸念」があるとし、物理的連結のほうが安全上のリスクが少なくなるとしている。
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