JR東日本は6月10日、新しいフリー切符「東日本のんびり旅パス」を発売すると発表した。7月から12月にかけての期間、3日間に限りJR東日本の普通列車を自由に乗り降りできる。

利用できる期間は7月1日~12月26日。ただしお盆期間の8月10~19日は利用できない。利用できる路線はJR東日本の在来線とバス高速輸送システム(BRT)。快速・普通列車の普通車自由席のみ利用できる。快速・普通列車のグリーン車自由席はグリーン券を追加購入すれば利用可能。新幹線・特急列車やグリーン車指定席は特急券やグリーン券を追加購入しても利用できない。
JR東日本以外の鉄道も利用できないが、青い森鉄道線の八戸~青森はJR線から青い森鉄道線を経由して当日中にJR線へ乗り継ぐ場合のみ利用できる。途中下車できる駅は八戸・野辺地・青森の3駅。

発売額は9000円で大人・子供同額。1日あたり3000円とした場合、東京~小田原や東京~本庄(所定の片道運賃は1520円)などの往復で元が取れる計算だ。発売期間は6月18日5時~12月24日23時50分で、利用開始日の1カ月前から当日まで購入できる。発売方法はネット限定。JR東日本の予約サイト「えきねっと」で購入できる。えきねっとで購入後、指定席券売機で紙の切符を発券する必要がある。
この切符はJR東日本グループの経営ビジョン「変革2027」で掲げている観光流動拡大策の一環。JR東日本は「一人旅でも、家族や仲間の旅でもお客さま自身が自由に旅の計画を設計して『気の向くままに途中下車ができるようなのんびりとした旅がしたい』というニーズにお応え」するとしている。
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