肥薩線の観光列車「はやとの風」12月25日に運転再開 来年3月で「ラストラン」



JR九州は11月30日、肥薩線の観光列車で運休中の特急「はやとの風」について、12月25日に運転を再開すると発表した。同列車は本年度2021年度内の運転終了が決まっており、最後の運転は来年2022年3月21日になる。

肥薩線の観光列車「はやとの風」。【画像:JR九州】

運転日や運行区間などは次の通り。

●運行区間・時刻
はやとの風2号:鹿児島中央9時26分→吉松11時11分
はやとの風1号:吉松11時37分→鹿児島中央13時05分
はやとの風4号:鹿児島中央13時22分→吉松14時54分
はやとの風3号:吉松15時01分→鹿児島中央16時44分

●運転日
2021年12月25~31日
2022年1月1~10・15・16・22・29・30日
2022年2月5・6・11~13・19・20・23・26・27日
2022年3月5・6・12~21日

●座席
全車指定席

●指定席の発売開始日時
乗車日の1カ月前10時
※2021年12月25~31日乗車分は12月1日10時

車内では森の弁当やまだ屋の駅弁「百年の旅物語 かれい川」「花の待つ駅 かれい川」を数量限定の事前予約制で販売する。「百年の旅物語」は九州の駅弁ランキングで3年連続の1位。「花の待つ駅」も熊本・鹿児島九州新幹線 駅弁シリーズ2021で総合優勝を受賞している。

乗車日の2日前までにJR九州のみどりの窓口で「はやとの風」指定席券を提示したうえで、駅弁の車内引換券を購入する必要がある。ただし「はやとの風2号」の鹿児島中央→隼人間では引き換えできない。発売額は各1200円。

「はやとの風」の車内。【画像:JR九州】

「はやとの風」は肥薩線・日豊本線・鹿児島本線の吉松~鹿児島中央間で運行されている特急列車。2004年に九州新幹線が一部開業した際、鹿児島と霧島方面を結ぶ観光列車として登場し、専用車両としてキハ40系キハ47・147形の改造車を導入した。

現在は2020年7月豪雨の影響による肥薩線の一部不通を受け、同年9月以降は全面的に運休中。「はやとの風」と肥薩線の観光列車「いさぶろう」「しんぺい」の予備車両を西九州エリアの観光列車「ふたつ星4047」で使うことになったため、「はやとの風」の運転終了が決まった。今回の運転再開は2022年3月21日までの期間限定になる。

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