相鉄は4月25日、新型車両「13000系」電車について、本年度2025年度は8両1編成を導入するとし、1編成目の営業開始時期や運行路線、車両のイメージなどを発表した。

13000系は「安全×安心×エレガント×未来」のデザインコンセプトにもと、車両前面は「水を切り拓いて進む海の生き物のような流麗な造形」に。ヘッドライトは「未来を見つめる目」と位置付けた。


車内はグレーを基調にした内装で統一。ガラス製の荷棚や仕切り、貫通ドアを採用することで開放感のある室内にする。座席は相鉄・JR直通線用車両の12000系電車に比べ先頭車で6席増やし、1編成あたりでは12席増やす。
照明は時間帯で色調が変化する調色調光式LED照明を採用する。すべての車両にベビーカー・車椅子用のフリースペースを設置。優先席の一部には立ち座りが容易になる「ユニバーサルデザインシート」を採用する。このほか、車内防犯カメラや空気清浄機を各車両に搭載する。

走行装置は12000系と同型のIGBTタイプのVVVFインバーター制御装置を導入。相鉄の既存車両と比較して1両当たりの走行にかかる電力使用量を最大39%抑制する。
製造会社は総合車両製作所(J-TREC)。2025年度は相鉄線内のみ運行する車両として8両1編成を導入し、来年2026年春から営業運転を開始する予定だ。
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