JR北海道は一部の特急列車の停車駅を見直すことで「スピードアップ」を図る。来年2025年3月15日のダイヤ改正で実施。高速道路の整備の進展などを背景に都市間輸送の競争力の強化を図る。

室蘭本線や函館本線などを経由して札幌~函館を結ぶ特急「北斗」は、「北斗2号」の停車駅を見直すことで所要時間を短縮する。現在の途中停車駅のうち伊達紋別・大沼公園・五稜郭の3駅を通過。札幌~函館の所要時間がいまより4分短い3時間29分になり、「北斗」全列車のなかで最速達列車になる。

石勝線などを経由して札幌~釧路を結ぶ特急「おおぞら」も、「おおぞら7号」の停車駅を見直す。現在の途中停車駅のうち追分・新夕張・池田・白糠の4駅を通過に変更。これにより札幌~釧路の所要時間をいまより31分短い3時間54分に短縮する。現在の札幌~釧路の最速達列車は「おおぞら4号」(3時間57分)だが、これと比べても3分短くなる。


このほか、「おおぞら5号」は現在は通過している追分駅と新夕張駅に停車。夜間の「おおぞら12号」と「とかち9号」は利用状況にあわせてトマム駅の停車を取りやめる。トマム駅を含む石勝線・新夕張~新得では普通列車が運行されていない一方、トマム駅には同駅を通るすべての特急列車が停車しているが、今回のダイヤ改正で通過列車が生まれることになる。
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