北陸新幹線の車両基地「上から見学」観光施設、愛称とロゴマーク決定 石川県白山市



石川県白山市は北陸新幹線の車両基地「白山総合車両所」を見学できる観光施設として建設中の「白山市立高速鉄道ビジターセンター」について、愛称とロゴマークを決めた。愛称は「トレインパーク白山」。来年2024年3月にオープンする予定。

北陸新幹線などで運行されているW7系。【画像:Harusz/写真AC】

白山市は今年2023年7月から8月にかけ、ビジターセンターの愛称とロゴマークを一般から募集。愛称は780点、ロゴマークは263点の応募があった。このなかから愛称・ロゴマークともに6点に絞り、10月のネット投票で最多得票の作品を採用した。

ネット投票にかけられた愛称とロゴマーク。愛称は「トレインパーク白山」、ロゴマークは左上のデザインに決まった。【画像:白山市】

トレインパーク白山は白山総合車両所に隣接地に設けられる5階建ての観光施設。4階と白山総合車両所を連絡橋で結び、車両所内に見学デッキを整備して新幹線車両の点検作業を上から見学できるようにする。5階の展望室・屋上展望デッキからは新幹線の列車が走るシーンや白山の眺望を楽しめる。

トレインパーク白山とその周辺のイメージ。右奥の白山総合車両所に隣接する。【画像:白山市】
白山総合車両所とトレインパーク白山の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】
トレインパーク白山の建物外観イメージ。【画像:白山市】
連絡橋と見学デッキの位置関係。車両所内を上から見学できる。【画像:JR西日本/白山市】
5階の展望室と屋上展望デッキのイメージ。新幹線の列車に加え白山の眺望も楽しめる。【画像:白山市】

1階は観光情報機能や物販機能を備え、新幹線の技術や車両所の紹介を行う展示施設も設ける。3階には鉄道や白山の自然をモチーフとした屋内遊具施設を設ける。

1階のイメージ。観光情報機能と物販機能を備える。【画像:白山市】
1階のイメージ。新幹線の技術や車両所の紹介を行う展示施設も設けられる。【画像:JR西日本/白山市】
3階のイメージ。屋内遊具施設が設けられる。【画像:白山市】

白山総合車両所は2015年、北陸新幹線・長野~金沢の延伸開業にあわせ使用開始。金沢駅から敦賀方面へ約10kmの白山市内に位置し、北陸本線・松任~加賀笠間(2024年3月16日からはIRいしかわ鉄道線・西松任~加賀笠間)の線路に隣接する。2024年3月16日には北陸新幹線・金沢~敦賀が延伸開業し、車両所の脇を敦賀発着の新幹線営業列車が走るようになる。

白山市とのその周辺の自治体は、白山総合車両所が「最先端の鉄道技術を有しており、鉄道愛好家の他、子どもたちや先端技術に興味を持つ者にも魅力的な価値を有している」として、観光資源として活用することを構想。2018年に車両所の見学が可能なビジターセンターの整備を盛り込んだ産業振興ビジョンを策定し、2020年度から事業に着手していた。

《関連記事》
「西松任」仮称のままで開業へ 北陸本線「新駅」白山市が候補選定、出入口名も
北陸新幹線の敦賀開業「2024年3月16日」約80本、東京~福井3時間切り