JR東日本・JR北海道の新幹線「3カ月前から予約可」に トラブル発生時の対応も拡充



JR東日本は4月8日、同社のネット予約サービス「えきねっと」の機能を拡充すると発表した。新幹線の切符を乗車日の3カ月前から購入できる「早期予約サービス」などを始める。サービス開始は秋からの予定。

東北新幹線の列車。【画像:写真AC】

新幹線の指定席特急券などは現在、原則として1カ月前から予約できる。早期予約サービスはJR東日本・JR北海道エリアの新幹線の一部の列車・座席について、「新幹線eチケット」に限り乗車日の3カ月前から予約できるようにする。

えきねっとの「早期予約サービス」のイメージ。【画像:JR東日本】

えきねっとで予約した列車で運休や遅延などのトラブルが発生した場合の対応も拡充。所定の発車時刻を過ぎた先行列車の新規購入や予約変更をウェブ上でできるようにする。また、車両故障や人身事故などによる突発的な輸送障害の場合も、運休・遅延情報に基づき手数料なしで払い戻しできるようにする機能も追加する。

トラブル発生時の予約のイメージ。【画像:JR東日本】

「割引引継変更機能」も新設。「トクだ値」などの割引切符を利用する場合で、予約していた列車が運休・遅延となった際も、客自身がでウェブ上で元の予約の割引を引き継いだ状態で先行列車に変更できるようにする。

割引引継変更機能のイメージ。【画像:JR東日本】

このほか、訪日客向けサービスの「Welcome Suica Mobile」と「JR-EAST Train Reservation」の連携を10月から開始する予定。「Welcome Suica Mobile」からチケットレスで指定席の予約をできるようにする。

また、JR東日本は2026年春をめどに「当社エリアの新幹線に特化した新たなサービス」の提供を開始する予定としている。同社によると、このサービスは「会員登録や希望の列車・座席を探す手間を最小限に抑え、お客さまが『乗りたい』と思ったその瞬間に、ストレスなく新幹線チケットを手に入れられるサービス」になるという。

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