JR北海道は3月11日、留萌本線の全線廃止後の新しい交通体系の方向性を発表した。深川～石狩沼田を結ぶバスを増やす。
JR北海道が今回発表したのは2026年4月1日からのバスの運行体系。道北バス・空知中央バスの路線バスと明日萌観光バスの貸切バスが設定される。
道北バスの路線バスは8本（土曜・休日は7本）で、運行区間は石狩沼田～秩父別～深川。このうち朝の1便は深川西高校に乗り入れる。また、既存路線バスの31カ所の停留所を5カ所程度に絞り、速達便として運行する。
空知中央バスは、石狩沼田～秩父別～深川市立病院で路線バス10本（土曜・休日は6本）を運行。明日萌観光バスは平日に限り石狩沼田～秩父別～深川で1本運行する。留萌～秩父別～旭川を結ぶ沿岸バスと道北バスの路線バスは引き続き10本設定する。
秩父別のバス待合所になるコミュニティプラザ「ピリナ」は来年度2025年度中にオープン予定。深川のバスターミナルになる深川駅周辺複合施設も整備中だ。
留萌本線は函館本線の深川駅から日本海側の留萌駅を経て増毛駅に至る66.8kmの鉄道路線だったが、2016年に留萠～増毛16.7kmが廃止。2023年には石狩沼田～留萌35.7kmが廃止された。残る深川～石狩沼田14.4kmは来年2026年3月31日限りで運行を終了し、全線廃止される予定だ。
現在の運行本数（平日）は留萌本線14本、路線バス10本、貸切バス2本で合計26本。留萌本線の廃止後は路線バス・貸切バスが合計19本に増便されるが、全体では7本の減少になる。
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