阪神電鉄8000系「全車が赤胴車」に 開業120周年でデビュー時のデザイン復活



阪神電鉄は3月3日、急行用の8000系電車を2015年以前の「赤胴車」のデザインに変更すると発表した。開業120周年企画の一環。数年かけて全車両のデザインを変える。

現在の阪神8000系。【画像:たろとれ/写真AC】

8000系は1984年にデビュー。車体は「赤胴車」と呼ばれる従来の急行車と同様、下部を朱色、上部をクリーム色の2色でデザインした。2001年度から2015年度にかけて実施したリニューアルで、当時の最新型だった9300系に合わせたデザインに変更。2020年6月には武庫川線で運行されていた7990・7890形が引退し、赤胴車が消滅した。

「赤胴車」だったころの8000系。【画像:阪神電鉄】

阪神電鉄によると、赤胴車の消滅後に多くの客から復活の要望があったことを受けて社内で検討。120周年関連施策の一環として8000系のデザインを「阪神電車の顔」として親しまれた赤胴車のデザインに変更することにしたという。

最初に赤胴車のデザインに戻るのは第8215編成で、今年2025年5月下旬ごろから運行される予定。その後、3~4年かけて8000系の全19編成を順次、赤胴車のデザインに変更する予定だ。

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