JR東日本の南側+私鉄14社の乗り放題パス「発売終了」訪日客向け東北パスは拡充



JR東日本は「週末パス」など一部のフリーパスの発売を終了する。一方で訪日客向けの東北方面のフリーパスは長期滞在者向けを新たに設定する。2月20日までに同社が発表した。

「週末パス」で利用できる上越線の普通列車。【画像:sofia24/写真AC】

まず3月28日に「首都圏週末フリー乗車券」(長岡発・浦佐発・越後湯沢発・長野発・上田発・佐久平発・軽井沢発のみ)の発売を終了。3月29日利用開始分まで発売する。続いて6月27日には「首都圏週末フリー乗車券」の発売をすべて終了。「東京フリー乗車券」「週末パス」の発売も終了する。こちらは6月28日利用開始分までの発売になる。

「週末パス」は「土・日きっぷ」「ウィークエンドパス」などの流れをくむフリーパス。原則として週末の2日間に限り、JR東日本の南側(南東北・関東・甲信越)の鉄道路線を自由に乗り降りできる。北越急行線やえちごトキめき鉄道線などJR東日本線から分岐する私鉄・第三セクター鉄道14社の鉄道路線も利用できる。

利用できる列車・座席は快速・普通列車の普通車自由席だが、特急券や指定席券などを別に購入すれば新幹線や在来線特急、指定席を利用できる。発売額は大人8880円・子供2600円。

JR東日本は「週末パス」などの発売終了に際し「新幹線eチケット(トクだ値)等の便利でおトクなチケットレス商品やサービスをこれからも展開してまいります」と発表。「週末パス」の後継に相当する企画切符は発売しないことを示唆した。

訪日外国人向けのフリーパス「JR EAST PASS(Tohoku area)」は従来の5日間用(3万円)に加え、長期滞在者向けに10日間用(4万8000円)を5月15日利用開始分から新たに設定する。5日間用を2枚購入するより1万2000円安い。

「JR EAST PASS(Tohoku area)」のフリーエリア。【画像:JR東日本】

「JR EAST PASS(Tohoku area)」は、おもに新潟エリアを除くJR東日本線に加え、青い森鉄道線や伊豆急行線など一部の私鉄・第三セクターも利用可能。快速・普通列車の普通車自由席のほか新幹線を含む特急列車や普通車指定席も追加料金なしで利用できる。

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