箱根ロープウェイ「窓ガラスを取り外したゴンドラ」日本初、乗車には条件



箱根ロープウェイを運営する小田急箱根は2月17日、窓ガラスを取り外したオープンエアー型ゴンドラ「ROPESTER(ロープスター)」を運行すると発表した。小田急箱根によると、普通索道で窓のないゴンドラは日本初という。予約制で、乗車にはいくつかの条件を満たす必要がある。

窓ガラスがないゴンドラ「ROPESTER」のイメージ。【画像:小田急箱根】

乗車区間は桃源台駅から姥子駅を経由し、大涌谷駅までの片道乗車。姥子駅での乗り降りはできない。運行は4回で、各回の集合時間は10・11・14・15時。乗車定員は最大8人(予約は1回5人まで)になる。料金は5000円で現地精算のみ。「箱根フリーパス」などの企画券を持っている場合は2500円で乗車できる。

乗車できる人の条件があり、12歳未満(小学生以下)は乗車できない。妊娠している人やアルコール・医薬品の影響を受けている人、シートベルトを装着できない人(胸囲130cm以上)も乗車できない。乗車当日は乗車誓約書に記入する必要がある。

まず3月10~14日に運行。4月から9月までは特定の日を設定して運行する。4月以降の運行日はウェブサイト「箱根ナビ」で順次案内する。予約は2月20日12時から「箱根ナビ」特設ページで受け付ける。

箱根ロープウェイは早雲山~大涌谷~桃源台を結ぶロープウェイ。早雲山駅で箱根ケーブルカーと連絡し、桃源台駅は芦ノ湖の北岸にある。1959年に早雲山~大涌谷が開業。翌1960年9月に大涌谷~桃源台が開業した。

窓ガラスがないゴンドラ「ROPESTER」のイメージ。【画像:小田急箱根】

今年2025年9月に全線開業65周年を迎えることから、小田急箱根は65周年記念として窓のないゴンドラの運行を企画した。同社は「窓ガラスを取り外して自然と一体化することによって、風や匂い、音など臨場感あふれる非日常を体験いただけます」とアピールしている。

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