長崎市内の路面電車を運行する長崎電軌はクレジットカードなどのタッチ決済を来年度2025年度にも導入の見通しになった。長崎市は2月12日に発表した2025年度当初予算案に導入補助費を盛り込んだ。

長崎電軌の運賃支払いは現在、現金のほか西鉄が展開している交通系ICカード「nimoca」に対応。Suicaなど全国交通系ICカードも利用できる。長崎市によると、タッチ決済の導入で多様な決済方法の提供や柔軟な料金設定が可能になるほかMaaSの展開もできるように。インバウンドを始めとした観光客や市民などの利便性向上につながるという。
総事業費は1億3800万円。このうち3分の2を国が補助し、残り3分の1は長崎市と長崎電軌が半分ずつ負担する。長崎市の2025年度当初予算案では対応機器整備費の補助として2300万円が盛り込まれた。
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