韓国の首都・ソウルの北郊を通る鉄道路線「郊外線」の営業再開が延期される見通しになった。現地メディア『高陽新聞』などが報じた。
郊外線は陵谷(ヌンゴク)~議政府(ウィジョンブ)の約30kmを結ぶ路線。ソウル北郊で京義線と京元線を短絡する。利用者が少なく2004年に営業を休止したが、沿線自治体が運営費を負担することを条件に再開が決まった。今年2024年10月から試運転が行われており、12月末には20年ぶりに再開の予定だった。
『高陽新聞』によると、労働組合のストライキの影響で準備が遅れたのに加え、再開に向けた線路の改良工事も遅れたという。営業再開は早くとも来年2025年1月になりそうだ。
かつての旅客列車は気動車で運行されていた。営業再開時点では、ディーゼル機関車+客車2両+電源車+ディーゼル機関車で構成される5両編成(定員136人)の旅客列車が運行される。
旅客列車は起終点含め、大谷(テゴク)~元陵(ウォルルン)~日迎(イリョン)~長興(チャンフン)~松湫(ソンチュ)~議政府の6駅を結ぶ。陵谷駅には乗り入れず、その一つ先の大谷駅を発着。同駅で首都圏電鉄の京義・中央線との連絡が図られる。
※一部加筆しました。(2024年12月22日19時52分)
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