JR東日本のSuica「エリアまたぎ」可能に 全エリア統合、将来は全線に導入へ



JR東日本は12月10日、同社が展開しているICカード「Suica」の全エリアを統合すると発表した。将来的には同社の全線でSuicaを利用できるようにする方針も打ち出した。

JR東日本のICカード「Suica」。【撮影:鉄道プレスネット】

Suicaのエリアは現在、首都圏・新潟・仙台・盛岡・秋田・青森の6エリア。来年2025年春以降は首都圏エリアが長野・松本地域に拡大される予定だ。各エリア内ではSuicaなど全国交通系ICカードで利用できるが、エリア外や複数のエリアをまたいでの利用はできない。

JR東日本は2027年春ごろ、全6エリアを統合。たとえば現在の首都圏エリアの上野駅から常磐線経由で仙台エリアの仙台駅までエリアをまたいで利用することが可能になる。Suicaの未導入エリアでも、モバイルSuicaアプリで購入できる「スマホ定期券(仮称)」を画面表示などで利用できるようにする。

まず2027年春ごろにSuica全エリアを統合し、未導入エリアは定期券をモバイルアプリの画面表示で利用できるように。将来的には全線で利用できるようにする。【画像:JR東日本】

さらに今後10年以内に位置情報などを活用した改札を実現。これによりJR東日本の全線でSuicaを利用できるようにする方針だ。

《続報記事》
JR東日本のSuica「タッチなし」「高額」「サブスク」など今後10年で順次展開へ(2024年12月11日)

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