西武鉄道などは11月27日、西武線にタッチ決済とQRコードによる新しい乗車券システムを順次導入すると発表した。まず21駅に導入して順次拡大し、全線で展開する。
タッチ決済の乗車サービスは12月16日の始発から実証実験を開始する。西武線内の21駅を対象にタッチ決済・QRコード読取部を設けた自動改札機を設置。21駅の相互間のみタッチ決済で乗車できるようにする。相互直通運転を行っている他社線は利用できない。適用される運賃は大人のみで10円単位運賃になる。
西武鉄道が2022年9月から発売しているQRコードの企画乗車券は乗車券は現在、一部の駅窓口に設置した専用読取機にQRコードをかざすことで利用できるようにしているが、12月16日からは実証実験の対象21駅でQRコード読取部を設けた自動改札機を通過できるようになる。
対象の21駅は次の通り。一部の駅は利用できる改札口が限定される。
池袋駅（対象改札口：1F改札・B1F改札）
練馬駅（対象改札口：中央口改札）
石神井公園駅（対象改札口：中央口改札）
大泉学園駅
保谷駅
ひばりヶ丘駅
秋津駅（対象改札口：南口改札）
所沢駅（対象改札口：中央改札）
飯能駅
西武秩父駅
豊島園駅
西武球場前駅
西武園ゆうえんち駅
西武新宿駅（対象改札口：正面口改札）
高田馬場駅（対象改札口：ビッグボックス口改札・早稲田口改札）
東伏見駅
田無駅
花小金井駅
小平駅
本川越駅（対象改札口：1F改札）
国分寺駅（対象改札口：西側改札）
その後、2026年3月にタッチ決済・QR企画乗車券の対象駅を約50駅に拡大。2027年3月には小竹向原駅を除く西武線内の全91駅で利用できるようにする予定だ。
一方、西武鉄道は新しい乗車券システムの導入に伴い、中期的には磁気式の乗車券を順次廃止するとしている。
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